手術入院前の各種検査の日。昨夜来日したばかりでお疲れなのに、相棒が付いて来てくれる。
今日の採血も、右肘の内側からだったんだけど、採るのに失敗。針を刺したのに採れなかったのは初めて。結局手首に近いあたりから採った。
テープを2箇所に貼った私の腕を見て、
「おお、2つも貼って貰って、ラッキー」
と、又しょうもない茶々を入れる相棒。
マンモグラフィーは、今日は珍しく男性技師で、患側のみの撮影。これまでに比べてかなり挟み具合が緩くて、
ん?こんなんでちゃんと撮れるん?
と思った程。
次の肺機能検査では、
「もっと頑張って頑張って!」
と言う技師さんを横に、機械に繋がった太い管に思いっ切り息を吹き込んだり、吸い込んだり。
その他、検尿。検便は、サンプル持参.......(-_-;)
本日の支払い: 7,270 円也。
−−−−−−−−−−−−−−−−
先週処方して貰ったノルバデックス。ところが、その後に、
「タモキシフェンの効力は、服用を止めた後でも6週間程持続する。」
と書いてある本を見つけて、
だとすると、12月末まで飲み続けて、その威力が術後の化学療法を始める時に続いていたら、抗がん剤の効き目に影響が出るんじゃ......
等と、例のごとくあれやこれや考えてしまって、今まで飲むのを躊躇していた。悩んだ末、インターネットの相談掲示板で質問。
「薬の効き目には個人差がある。飲み始めてから効力が出るまでにもしばらくかかるので、飲むのなら早く始めることを勧める」
との回答を貰い、今日慌ててのみ始めた次第。
(真似しないで下さい(^^;)。自己判断で勝手に止めたり飲んだりせず、ちゃんと主治医に相談すれば良かった、と今になって思います。)
それにしても、私も我ながらかなり情報に振り回されてるなあ......
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病院から入院日が5日で確定したと、連絡がある。
あー、イヤだなぁ。全身麻酔が怖い、そのまま目を覚まさない、なんてことは無いでしょうね......手術の後って、きっと暫くは痛いんだろうな。針生検の後のあの痛みなんて比べ物にならないんだろうな。それよりもあの退屈な日々が、2週間近くも続くのか......
今まで延ばし延ばしにして来たいやな仕事を、いよいよ片付けないといけなくなった、という心境。本をたくさん持って行こう......
半日かけて、帽子に取り付ける付け毛を作る。化学療法が始まる前、バッサリ髪を切った時に取って置いた自毛を使う。
カツラを被らなくても、手軽に使える付け毛があったらなと、すぐに作るつもりだったんだけど、何となくそのままになっていた。今は電車に乗って遠出する時はカツラに帽子、それ以外はバンダナか帽子のみを被っている。最初は、坊主頭にバンダナや帽子だけで外出するのに少し抵抗があったけど、もう慣れたし、幸いおしゃれでバンダナをしている人も良く見かけるので、周りも違和感が無いみたい。
でも、せっかく自毛を取って置いたんだから、と今になってようやく作る気に。
NHK出版の乳がん本に載っていた作り方を参考にして、古いリボンと両面テープを使って完成させた。一度に両面テープにくっ付く髪の量が限られていて、6層程に重ねないと自然な感じにならなかった。思っていたよりも分厚くて硬くなったけど、ボタンを2つ付けて、それに合わせてニット帽の内側にはゴムを輪っかにして縫い付けた。
取り付けてみたら、おお、いい感じ!
被ってみると、更にいい感じ。やっぱり帽子だけより、かなり自然。
上出来、上出来(^ ^)。
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2005年12月5日(月) その1: 入院初日オリエンテーション
朝から喉が少し痛い。鼻水も出てくる。ヤバイ、風邪かな。
母と相棒と連れ立って、タクシーで病院へ。多量のマンガの本、カセットテープ、野菜ジュースやらで、何かすごい荷物の量(^^;)。
4人部屋は広々していて明るく、居心地良さそう。ベッド横の収納スペースも十分で、大荷物がきれいに収まった。
すぐに看護師さんにお手洗いに案内されて、蓄尿の手順を聞く。お手洗いに行く度に、尿の量を測って、それを自分で記録するのだそうだ。
部屋に戻ったら、今度は、
「担当医のOです。宜しくお願いします」
と、若くて、しかもまつ毛バシバシ、のイケメン医師がやって来た。私の手首に黄色いネームバンドを付けて、
「ちょっと見せて頂けますか」
と、早速胸の腫瘍の確認。
「体調はどうですか」
「ちょっと喉が痛いのと、鼻もズルズル......」
「ああ、風邪の引き始めですかねえ。しっかりうがいして下さいねー」
今まで、風邪引かんように、って気を付けてたのに、ちょっと気が緩んだかな。全くこの大切な時に....
..
「心配な事とか、質問とかがあれば、何でも聞いて下さい」
成る程、このO先生、お忙しいI先生を補助するアシスタントなんかな。
その後、貸与の寝巻きを着たら、どう見ても作務衣を着てるみたいで、思わず、
「ヨッ、ハッ」
と、空手のポーズ。母と相棒の笑いを取ってしまった。暫く着てたけど、やっぱり何かその格好でウロウロするのに抵抗を感じて、トレパンとパジャマの上着に着替えて、作務衣は寝る時に着ることにする。パジャマは明るい花柄のばかりを選んで持って来た。
次に看護師さんが巻尺を手にやって来て、手術中血栓防止に履く弾性ストッキング用に、太腿と足首のサイズを測って行く。
その後、同室の他の2人と一緒に、看護師さんに連れられて病棟ツアー。同室の2人も、年代は私と同じ位。2人共婦人科系の手術で入院らしい。私の向かい側のベッドには、母よりちょっと年若の女性。長期で入院されてるみたい。
入院時の質問用紙の中に、
「何か心配な事があれば、お書き下さい。」
とあったので、
「食欲が無いので、ご飯をちゃんと食べられるか心配です。」
と書いたのに、その後出た昼食がなぜだかとても美味しく感じて、横で見守る母と相棒を尻目に、あっという間に完食〜。心配していた白米も、全部ペロリと食べてしまった。昨日まで何となく残っていた腹痛も、どういう訳か入院した途端無くなって、食欲全開〜〜って感じ(^▽^;。
午後に測った体温が、37.4度。うーん、やっぱり風邪引いたかな。手術大丈夫かなぁ。その後、相棒は1時半、母は3時半頃までいてくれた。
夕食前に予約していた時間に、お風呂場に行った時のこと。扉を開けようとすると、なぜか開かない。
ん、変だな......
扉をかなり強く押したり引いたり。だけど、鍵がかかってるみたいな感じで、びくともしない。
おっかしいなぁ......と思いつつ、看護師さんを捕まえて、一緒に入浴場へ。
「鍵は閉まらないようになってるはずなんだけど」
と言いつつ、看護師さんが扉に手を添えて、
ガラガラ......
と、横にスライドさせた。
あ......これって、引き戸だったのね(゜▽ ゜;)......ゴメンナサイーー。あぁ、やってしまった......早速大ボケこいて、お忙しい看護師さんに迷惑かけてしもた〜〜。
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夕食も完食してしばらくたった頃、I先生がやって来て別室で手術の説明を受ける。内容は以下の通り。
手術は金曜の朝一で申請中、術式は右乳房温存術、センチネルリンパ節生検、郭清を行う。
術式については、白い紙の上に絵を描きつつ説明してくれる。
その後、麻酔は全身麻酔、手術中・後に起こり得る危険は、出血、感染症等、との説明を受けて、同意書に署名。放射線の話が出たので、
「術後の化学療法と放射線は、どちらを先にするんですか?」
と、尋ねる。
「化学療法はねぇ、もう十分しっかりしましたからね......」
「じゃ、術後の化学療法はナシっていう方針なんですか?」
そんなぁ、先生、術前にしなかった分は術後にするって、おっしゃったじゃないですかぁ(ーー;)......
「手術で原発巣を取ったら、体に散らばった微細ながん細胞が増殖を始める、って読んだんですけど......」
「それは、親玉がいなくなったら、今度は子分が、オレやオレが親分や、って主張し出すってことなんだけど......」
「......やっぱり、術後にも化学療法したいんですけど。無しではかなり不安なので......」
「まあそれは、取った物の病理結果を見てから決めましょう」
で、お開きとなった。
夜は、9時消灯......病院の夜は早い。
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